産業医

企業には社員の健康と安全を守る責任があります。
その一つとして一定規模以上の事業所は産業医を選任することが、労働安全衛生法によって定められています。

産業医になるには医師であることに加え、社員の健康、労働、環境に関する知識や技能を有し、それらに対する一定の研修を修了する必要があります。

産業医の仕事としては以下のようなものがあります。

・社員の健康管理として、定期健康診断の結果をチェックし、異常所見があった場合の就業判断や個別の健康相談を行います。
またストレスチェックにより高ストレス状態と判断された社員や、長時間労働の対象者に面談を行うこともあります。

・職場巡視を行い作業方法、職場環境を確認し、必要であれば改善を図ります。
最近ではコロナ対策として手指衛生の徹底、密にならない環境作り、換気・空調の確認なども行っています。

・社内の衛生委員会に参加し、健康や職場環境などに関わる講話をします。

このように 産業医には健康維持、疾病予防に対する医学的知識に加え、労働衛生、労働安全に関する知識も必要になります。

また雇用形態や通勤・職場環境は時代と共に変わり、それに伴い働く人々の健康問題も大きく変化しています。

当院には3名の日本医師会認定産業医が所属し、働く人々の健康維持・増進に尽力しています。