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脳神経内科

脳神経内科は
脳や脊髄、末梢神経、筋肉の病気
を診る内科です

脳神経内科は一般的にはあまり馴染みがないかもしれません。
しかし脳神経系は全身に隈なく分布しており、人の運動、感覚、記憶、感情、思考に深くかかわっています。
それに伴い脳神経内科を受診される方の症状は多彩で、専門的に扱う疾患も幅広く、全身に及んでいます。

近年の医療検査機器の進歩は著しく、本来はみることのできない身体内部の情報を得ることが出来ます。
脳神経系でもMRIやCTなどの画像検査でその形態異常を捉えることが出来ますが、脳の働きは画像だけでは評価が難しく、現代においても神経解剖に則って行われる神経診察は非常に重要と考えられています。

当院では脳神経内科の専門医が診察し、必要に応じて画像検査、血液検査を行い症状の原因となっている障害神経を推定します。
必要に応じて脳神経内科の入院施設を持つ、高次医療機関に紹介し、連携して診療にあたります。

目次[▼表示]

いつもと違う、こんな症状は脳神経内科へ

  • 手足がしびれる、痛い
  • めまいがする、ふらふらする
  • 勝手に筋肉がピクピクと動く
  • 筋力が落ちてきた、力が入らない
  • まっすぐ歩けない
  • ろれつが回らない
  • 食事や水がうまく飲み込めない、むせる
  • 頭痛が続いている
  • 以前に比べて物忘れが激しくなった
  • 極端に疲れやすくなった

脳神経内科で診る主な症状や疾患

脳卒中 脳の血管が詰まる脳梗塞と、破れる脳出血を併せて脳卒中と呼びます。
症状としては突然半身が麻痺した、ろれつが回らなくなった、意識が悪くなったなどがあり、脳の障害部位によって様々な症状が出現し、多くの方が後遺症に苦しみます。
重症な場合は一刻も早く救急車を呼んで高次医療機関に搬送となりますが、時には軽微な症状で発症する場合もあり、その際はクリニックに徒歩で受診する場合もあります。

当院ではまずは頭部CTを行いますが、発症様式や症状から脳梗塞が疑わしい場合は近隣の医療機関でMRIまで撮影する場合もあります。
発症早期の脳梗塞であれば症状が進行する可能性もあるので、入院が望ましいと思いますが、何らかの理由で入院が難しい場合は外来での内服・点滴加療を行うこともあります。
パーキンソン病・パーキンソン症候群 パーキンソン病は中脳黒質のドーパミン産生神経が障害されることで、体のスムーズな動きが障害される神経変性疾患です。
症状としては手足の震えや体の硬さ、ゆっくりとした動き、歩行時の前傾姿勢などがあります。
その他パーキンソン病とよく似た症状をきたす複数の疾患群をパーキンソン症候群とまとめて呼びます。

診断には症状と症状経過が重要ですが、必要に応じて頭部CTMRIシンチグラフィーといわれる特殊な検査を行う場合もあります。
内服薬によって足りないドーパミンを補うことが治療の中心になりますが、近年では手術を併用する場合もあり、日々進歩しています。
頭痛(片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛) 頭痛を感じる方は非常に多く、4人に1人が頭痛に悩んでいるといわれています。
ズキズキと痛む片頭痛締め付けられるような緊張型頭痛が代表的で、それらを一次性頭痛と呼びます。

一方クモ膜下出血脳卒中髄膜炎など命に係わる疾患でも頭痛をきたし、これらを二次性頭痛と呼び区別しています。
頭痛診療においてはいかに危険な二次性頭痛を見逃さないかが重要になります。
また一次性頭痛においても近年新たな治療方が次々と出ています。
当院では令和3年4月より発売となった新しい片頭痛治療薬、抗CGRP抗体も使用可能です。
物忘れ 認知機能は加齢とともに低下し、80代になると全体の1/3、90代では1/2の方が認知症になると考えられています。
物忘れや日付の感覚がなくなる、掃除や着替えなど身の回りのことが出来なくなる以外に、気分が落ち込んだり、怒りっぽくなるなどの精神症状がみられることもあります。
認知症をきたす疾患は複数あり、中には治療可能なものも含まれますので、CT、MRI、採血などで診断を進めます。
認知症の中で最も多いアルツハイマー型認知症に対しては現代の医学でも根本的な治療法がないのですが、内服薬で症状を和らげることは出来ます。
また介護・福祉と連携しながら、本人・家族の負担を減らし、穏やかに過ごせるような環境作りを目指します。
てんかん てんかんはてんかん発作を繰り返す疾患脳神経細胞の一部が電気的に異常興奮することで起きます。
原因は先天的なものから、外傷、脳腫瘍、脳梗塞後に起きることもあり、全年齢において発症する可能性があります。
てんかんが疑われた場合はCT、MRI、脳波などを行い、発作のタイプや性別、年齢を考慮して抗てんかん薬を選択します。
筋萎縮性側索硬化症 手足、のど、呼吸などをつかさどる全身の筋力が進行性にやせていく難病です。
筋肉を動かす運動神経が徐々に脱落していきますが、その原因は未だ解明されていません。
診断に際しては慎重を期す必要があり、入院にて精査する場合もあります。
内服の治療薬がありますが、それ以外に呼吸筋を含めたリハビリや、補助呼吸、栄養管理などが重要です。
自己免疫疾患 神経領域においても自己免疫の乱れからくる疾患が数多くあります。
多発性硬化症は視神経・大脳・脊髄などの中枢神経が脱髄を起こし、障害部位に応じた症状が出ます。
またギランバレー症候群は末梢神経が障害され、亜急性・進行性に筋力低下をきたします。

重症筋無力症は運動神経と筋の接合部を標的とする自己抗体により、眼球運動障害や嚥下障害、易疲労感などがみられます。
多発性筋炎/皮膚筋炎では筋肉や皮膚に炎症を起こし、筋力低下などを認めます。

脳神経疾患と診断されたら

医学の進歩によって多くの疾患メカニズムが解明され、新しい治療法が次々と生まれていますが、未だに完治が難しいものもあります。
特に脳神経内科領域にはいわゆる難病や患者数の少ないものも多く含まれます。
どのような病気であっても、診断の際には大きな精神的・肉体的ショックを受けるのが当然で、それが脳神経疾患であればなおさらだと思います。

そのような疾患の治療に当たっては内服・点滴・手術といった医療だけではなく、介護・福祉の様々なサービスを使って、その人らしさを持って生活できるような環境作りが大切になります。

当院では近隣の高次医療機関と連携した外来診療と、通院が難しくなった場合の在宅医療を結びつけ、また多くの訪問看護ステーションや介護ステーションと連絡を取りながら、出来るだけ今までと同じように穏やかに過ごせる生活環境共に作るよう心がけています。

提携している医療機関

当クリニックは、下記医療機関と緊密な診療連携を結んでいます。
入院や精密な検査が必要と判断いたしましたらご紹介させていただきます。

  • 岐阜大学医学部附属病院
  • 岐阜県総合医療センター
  • 岐阜市民病院
  • 朝日大学病院
  • 岐阜赤十字病院
  • 岐阜ハートセンター
  • 長良医療センター
  • 岐阜清流病院
  • 岐北厚生病院
  • 岐阜病院

診療案内

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岐阜県岐阜市都通1-6

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